ここは北海道大雪山麓、日々家具づくりにいそしんでいます。
以前、白樺材の樹皮利用について書きました。
こちら → https://ameblo.jp/kirinkoubou-2006/entry-12593871900.html
この時は真冬に造材した白樺材を、樹皮付きの材として活用するお話でした。
今回は樹皮そのものを活用するお話です。
7月12日に道北の民有地似て行った白樺樹皮採取の様子です。
初めに、大切なことなので誤解の無いようお話ししますね。
白樺は、その樹皮をはがしても枯れてしまうことはありませんが、やはり樹勢は悪くなります。
また、一度はがされた樹皮は再生されないため、その部分だけ黒ずんでしまい美観的にもよくありません。
樹皮を採取した木そのものは、この冬に伐採、造材して家具やクラフトに生まれ変わります。
白樺一本、そのいただく命を無駄なく使いきることが白樺プロジェクトの理念です。 白樺プロジェクト → https://shirakaba-project.jp/pg153.html
※民有地で、山主様の許可と立会いの下、作業を行っています。
※樹皮をはがした木は、この冬に伐採、造材して家具材やクラフト材に加工します。
樹皮だけをいただく、というようなことはいたしません。
白樺一本、そのいただく命を無駄なく使いきることが白樺プロジェクトの理念です。樹皮の採取の適期は、6月中旬から7月中旬の土用の丑の日まで、と言われるようです。
木が水を吸い上げる勢いが良い時期で、表面にナイフで切り込みを入れるとパリパリと音がして口を開けていきます。
適当な長さに刃を入れた後、開いた口を軽く広げると、パァ~ンと乾いた音を森に響かせて樹皮が剥がれます。
白樺の樹皮は古くから北方圏で日用品などの加工されて使われてきました。
油分を多く含み、状態の良いものはそのしなやかさを失うことがありません。
の本でも、テープ状に加工してクラフトによく使用されています。
白樺プロジェクトでは、クラフトのみならず、家具や建築にその素材の良さを生かした使用方法を研究しています。
今回採取した白樺樹皮です。
気候やその他の要因もあるのでしょう、例年に比べて剥離しにくい材が多かったようです。
加工方法はさまざまな方法を研究中ですが、白い表皮は家具の化粧材として、また樹皮裏側の綺麗な部分はクラフトに加工します。
- 2020/07/22(水) 21:11:15|
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